『君の好きは無敵』第2話を見た感想|現役キャラクターデザイナーが心を動かされた理由
『君の好きは無敵』第2話を見ました。
第1話ではキャラクターデザイナーという仕事のリアルが描かれていましたが、第2話では「キャラクターとは何か」という、より深いテーマが描かれていたように感じました。
瀬尾くんが見失ってしまった本当の目標
第2話では、町のパン屋さん「大山ベーカリー」のキャラクター制作の話が進む一方で、瀬尾くんは大手ショッピングモールの案件ばかりを気にしていました。
本来なら目の前のお客様のためにキャラクターを作るはずなのに、「敵討ち」という気持ちが強くなりすぎて、本当の目的を見失ってしまう姿は少し切なく感じました。
仕事やコンペに参加していると、誰かに勝つことや結果を出すことばかりを意識してしまうことがあります。
でも、キャラクターは勝つために生まれるものではなく、誰かを笑顔にするために生まれるもの。
そんな当たり前だけれど大切なことを、改めて考えさせられるシーンでした。
キャラクターは「商品」なのか
今回、一番感情を揺さぶられたのは、メリーの社長・大三島のキャラクターに対する考え方でした。
キャラクターを「商品」として捉え、利益や売上を優先する発言の数々。
もちろん、企業としてビジネスを考えれば、そのような視点も必要なのだと思います。
それでも、キャラクターデザイナーとして見ている私は、思わず「それは違う!」と何度も心の中で叫んでしまいました。
キャラクターは、ただ売るための商品ではありません。
私は、依頼してくださる方の想いや願いを受け取り、一つひとつ命を吹き込むような気持ちでデザインしています。
だからこそ、「ただの商品」と言われてしまうことには、どうしても寂しさを感じてしまいました。
そして、本郷奏多さんの演技が本当に見事でした。
大好きな俳優さんなのに、一瞬「嫌いになってしまいそう…!」と思うほど(笑)。
それだけ役に説得力があり、物語に引き込まれました。
キャラクターは、やっぱり「我が子」でした
第2話の中で、大三島がキャラクターを「ただの商品」と言い放つ一方で、草壁さんや瀬尾くんはキャラクターを「デザイナーの子ども」と表現するシーンがありました。
その言葉を聞いた瞬間、「あぁ、自分だけじゃなかったんだ」と思いました。
私自身も、これまで世に送り出してきたキャラクターは、ずっと「我が子」のような存在だと思ってきました。
もちろん、仕事としてご依頼をいただき、制作しているキャラクターです。
でも、一つひとつに想いを込め、悩み、何度も描き直しながら生まれてくるキャラクターたちには、自然と愛着が湧きます。
だからこそ、採用されたときは本当に嬉しいですし、今でもイベントやSNSで活躍している姿を見ると、「元気に頑張っているな」と親のような気持ちになってしまいます。
キャラクターはデータや商品ではなく、誰かの想いや願いを受けて生まれた存在。
「キャラクターはデザイナーの子ども」という感覚を共有できたような気がして、とても嬉しくなりました。
「かわいいには勝負をさせない」
今回、一番心に残った言葉です。
瀬尾くんが勝負を挑まれたときに返した、
「かわいいには勝負をさせない。」
この一言には、とても共感しました。
キャラクターは、誰かに勝つためのものではありません。
誰かの心に寄り添い、笑顔にしたり、安心させたり、時には思い出になったり。
そんな存在だからこそ、「勝ち負け」で比べるものではないのだと思います。
私自身も、キャラクターを制作するときは「誰かに勝つキャラクター」ではなく、「長く愛されるキャラクター」を目指しています。
この言葉は、これからも大切にしたいと思える名言でした。
敵討だけを考え自分を見失っていた瀬尾くんも、ここで目を覚ましたわけですね!
突然の『シャイニング』オマージュ(笑)
シリアスな展開が続く中で、突然飛び出した『シャイニング』のオマージュには思わず笑ってしまいました。
「シャイニング!?」と、ちょっとした遊び心にニヤリ。
もしかすると、今後も毎話シャイニングネタが入ってくるのでしょうか?
そんな演出にも注目しながら見ていきたいと思います。
第3話も楽しみです!
第2話を見て改めて感じたのは、キャラクターは勝ち負けのために生まれるものではなく、誰かの「好き」や笑顔につながる存在だということでした。
瀬尾くんがこれから、どんな「まっすぐなかわいい」を生み出していくのか。
そして、そのキャラクターが誰かの心を動かす存在になっていくのか。
一人の視聴者として、そして現役キャラクターデザイナーとして、これからの展開がますます楽しみです。
また次回も、ドラマを通して感じたことを、キャラクターデザイナーの視点から書いていきたいと思います。

