『君の好きは無敵』最終回|好きって、誰かを無敵にする
※ドラマ『君の好きは無敵』最終回のネタバレを含みます。
ついに最終回。
毎週楽しみにしていた『君の好きは無敵』も、今回で終わってしまいました。泣
最終回は、これまで描かれてきた「好き」というテーマと、キャラクターが持つ力が最後にひとつにつながる、とても温かい回でした。
そして何より……
ちゃんと二人の「好き」が成就されて、本当によかった!!
フラれて傷心の瀬尾くん
前回、草壁さんからまさかの別れを告げられた瀬尾くん。
完全に傷心です。
一方、草壁さんもまだ炎上の渦中。
瀬尾くんは、もう一度チュエラを復活させ、草壁さんを戻そうと動き始めます。
瀬尾くんのファンが多いテキトリアン国へ向かい、カーニバルなどに参加しながらチュエラを広めていくことに。
そんな中、メリーにも大きな問題が起きていました。
メリーを救う草壁さん
あの一件以来、業績が落ち込んでいたメリー。
なんと倒産寸前の状態にまで追い込まれていました。
そんなメリーに、草壁さんがコンサルとして関わることになります。
最初は瀬尾くんとの関係で傷つき、デザイン瀬尾を離れた草壁さん。
それでも、
メリーに所属するキャラクターを救いたい。そこには瀬尾くんがデザインしたモルコも当然含まれています。
そして、
そのキャラクターを好きでいてくれる人たちを守りたい。
そんな気持ちから、メリーで仕事をすることを決めます。
ここまで見てきた草壁さんの変化を考えると、すごく草壁さんらしい選択だったと思います。
瀬尾くんが新しいキャラクターを
一方の瀬尾くんは、大三島のアドバイスを受けて、チュエラの相棒となる新しいキャラクターをデザインすることに。
キツネのキャラクター……? おこんでキツネ!?
そして、メリーから瀬尾くんと佐々岡さんが呼び出されます。
モルコの今後について相談したいという話。
そこで二人を待っていたのは……
草壁さん。
驚く二人。
そして、草壁さんがメリーでコンサルをしていることを知った瀬尾くんは怒ってしまいます。
草壁さんも突っぱねる。
瀬尾はその場を出ていく。
お互いに想いがあるのに、素直になれない。
見ていて本当に辛いところでした。
草壁さんの本当の気持ち
そんな中、草壁さんは元カレの麦くんと話すことになります。
そして、ここでついに……
草壁さん自身が、自分の気持ちを言葉にします。
本当は瀬尾くんのことが好きだった。
いや、
大好きだった。
ようやく聞くことができた草壁さんの本音。
ここまでずっと瀬尾くんの一方通行に見えていたけれど、草壁さんの中にもちゃんと「好き」があったんですね。
麦くん、ナイスアシスト(笑)。
なのに、またすれ違う二人
その帰り、コンビニで瀬尾くんと遭遇します。
そこで瀬尾くんが謝ります。
「好きになってごめん」
チュエラのことを好きでいてくれていたのに、自分が草壁さんのことを「好き、好き」と言ってしまった。
もう言わない。
これからは仕事上のパートナーとして、ちゃんと草壁さんと向き合う。
そう決めた瀬尾くん。
いや……
そこじゃないんだよ瀬尾くん!!
せっかく草壁さんの本心がわかったのに。
完全にすれ違ってしまっています。
キャラクターが会社の垣根を越える
そんな二人ですが、モルコの監修について話しているうちに、いつもの言い合いが始まります。
その様子は、まるで二人が出会った頃のよう。
一方、テキトリアン国では城塞が崩れてしまい、カーニバルが中止に。
それでも瀬尾くんたちは、
チュエラのぬいぐるみを無償で届けよう
と考えます。
誰かの支えになるために。
きっとチュエラが、みんなを支えてくれる。
メリーも協力したいと言い出します。
しかし、数が足りない。
そこで瀬尾くんから出た提案が、
他社にも協力をお願いしてみては?
という、かなり型破りな提案。
それでも、
「やりましょう!」
と動き出します。
そして、次々と他社からも協力の声が。
会社の垣根を越えて、キャラクターを誰かの支えにするために、みんなが動き始めます。
これは、キャラクターの可能性をすごく感じる展開でした。
キャラクターは、いつだって誰かの支えになれる
チュエラを中心に、テキトリアン国へ支援の輪が広がっていきます。
キャラクターそのものが人を助けるわけではない。
でも、そのキャラクターを見て元気になったり、勇気をもらったり、誰かとの会話が生まれたりする。
これまでドラマの中でも何度も描かれてきた、
「ただ支える」
というチュエラのコンセプト。
最終回では、それが会社の枠を越えキャラクターの枠を超え、大きな輪になっていました。
キャラクターには、こういう力があるんだなと改めて感じました。
そして……二人の好きは…
そして二人のいつものコミカルな言い合い。
その中で瀬尾くんが、ついうっかり……
「結婚したい」
また言った!!
しかし今回は違いました。
草壁さんも、自分の「好き」を打ち明けます。
これまで溜め込んでいた二人の気持ちが、一気に溢れ出す。
そして、ようやく二人がお互いの「好き」を伝え合います。
遠くから見つめる仲間たち。
みんな「やれやれ」といった表情(笑)。
そして大三島は、
「これは嘘泣きです」
と言いながら、しっかり泣いている。
最高でした。
「好き」って言葉は、言われた相手を無敵にする
そして最後に、このドラマのタイトルにもつながる言葉。
好きって言葉は、言われた相手を無敵にする。
人にはいろんな「好き」がある。
大切な人。
仲間。
推し。
そして、キャラクター。
その「好き」に、私たちはいつも支えられている。
だからこそ、最後に二人が曖昧なまま終わるのではなく、ちゃんとお互いの「好き」を確認して手を繋いでくれたことに、とても安心しました。
キャラクターデザイナーとして、このドラマを見て
このドラマを毎週見ながら、何度も自分自身と重なる部分がありました。
キャラクターを「商品」として考える人。
キャラクターを「我が子」のように考える人。
デザインの1mmにこだわること。
キャラクターをぬいぐるみにしたいと思って奔走すること。
好きだからこそ、妥協できないこと。
そして、作ったキャラクターが誰かの支えになること。
私自身も、自分が生み出して世に送り出したキャラクターのことを、ずっと「我が子」のように思っています。
だから、このドラマの中でキャラクターを「子供」と表現する場面があったとき、
「そう思っているのは自分だけじゃなかったんだ」
と、少し嬉しくなりました。
キャラクターを生み出すことは、ただ絵を描くことではない。
そのキャラクターを好きになってくれる人がいて、そこから誰かの笑顔が生まれて、誰かの支えになる。
そんな可能性を持っているものだと思っています。
だから私もこれから、
誰かの「好き」になれるようなキャラクターを作っていきたい。
そして、いつか自分が生み出したキャラクターが、誰かにとっての大切な存在になってくれたら嬉しいなと思います。
『君の好きは無敵』を見終えて
最初は「キャラクターを題材にしたドラマ」ということで見始めた『君の好きは無敵』。
気づけば毎週、瀬尾くんたちの物語を楽しみにしていました。
キャラクター業界の話として面白いだけではなく、
「好き」という気持ちは何なのか。
好きになること。
好きでいること。
好きだからこそ守りたいと思うこと。
そして、自分の好きと誰かの好きは、必ずしも同じではないこと。
いろんな「好き」が、このドラマには詰まっていました。
そして最後まで見ていると、自然と笑顔になれる。
そんな温かい「好き」がいっぱい詰まった素敵なドラマでした。
瀬尾くん、草壁さん、チュエラ、そしてメリーのみんな。
もう毎週会えないと思うと、ちょっと寂しいですね。
でも、このドラマを見て感じたことを、これからの自分のキャラクターデザインにも繋げていけたらと思います。
誰かの好きになれるキャラクターを。
これからも、そんなキャラクターを生み出していきたいです。
ありがとう、『君の好きは無敵』!

